皐月レッスン(弐)ご紹介(生徒さん作品)

2022/05/29

「か」らころも
「着」つつなれにし
「つ」ましあれば
「は」るばる来ぬる
「た」びをしぞ思ふ

伊勢物語で在原業平が詠んだ有名な歌ですね。
頭文字をつなげると「かきつはた(かきつばた)」となる折句(おりく)です。

和菓子の「唐衣」は茶の湯菓子として有名なものです。業平の歌と茶の湯菓子の「唐衣」の関わりは?というと、
業平が歌を詠んだ場所が杜若の名所(現在では天然記念物指定を受けた日本最大の杜若群生地)であったこと、そして、古今集では杜若が唐衣(からぎぬ)を思わせる美しい姿であると収められていることにあるようです。
風流であり、その意味や、姿、そして味わいを楽しむことのできる季節の和菓子の代表です。
生徒さんの作品をご紹介します。みなさま 初唐衣 です💛
今回は京表具 井上光薫堂さまの「いまどこ」に添えた素敵なショットです
  
 

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